〜〜【話すほど🗣️伝わらない】という矛盾〜〜
講座やセミナーで話す立場になったとき、
私が最初にぶつかった壁です。
それは「伝えたいことが多すぎる」という葛藤でした。
せっかく受講してくれたのだから、
あれもこれも全部伝えたい。
知識も経験も、全部出し切りたいーーー
そう思って一生懸命準備して、詰め込んだ内容を話して。
でも、終わった後に返ってきたのは、
「へぇ〜。いろいろ聞いたけど、結局一番大事なのはなんだったのだろう?」
という受講者の表情でした。(前半はおもしろそうにしていたが、後半は眠そうだった・・・)
またあるビジネス交流会に参加したとき、
決められた時間を大きく上回って自己紹介した人がいました。
主催者側だけでなく、周りはソワソワしていて、
私もその人の自己紹介内容は、頭に残らなかった。
そのとき、わたしは気づきました。
「話す量」と「伝わる量」は比例しない。
むしろ、伝えたいなら “減らす” ことが必要なんだと。
どうすれば「伝わる講座」になるのか?
わたしが実際に試行錯誤してきた中でたどり着いた、
”話しすぎず、伝える” ための3つの構成点をご紹介します。
①主役(テーマ)を一つに絞る
これは最も大切な点になります。
受講者は、一度の講座で全部を覚えようとはしません。
むしろ、「この時間で “ひとつ” 学べた」と思える方が、
記憶にも、満足感にも残ります。
あなたが一番伝えたいことは何か?
それを明確に言葉にしてみましょう。
例えば、
- 「講師としての第一歩を踏み出す勇気」
- 「伝え方の基本構造」
- 「相手の心に届く話し方」
このように主役を決めると、
話す内容も、スライドも、自然とシンプルになります。

②沈黙を怖がらない
多くの初心者講師が、「空白=失敗」と思いがちですが、
実はその ”間(ま)” こそが、受講者の思考が動く時間です。
話し続けると、受講者の脳は ”情報の処理” が追いつきません。
でも、数秒の沈黙があるだけで、皆さんは「自分ごと」に変換し始めます。
特に、問いかけのあと3秒待つ。
これを意識するだけで、講座の空気が大きく変わります。
わたしも最初は沈黙が怖かった。沈黙になりそうになると、話し続けました。
でも、今ではその時間こそが ”伝わっている証拠” だと思えるようになりました。

③”問い” を仕込む
講座で一方的に話すだけでは、知識は流れていってしまいます。
だからこそ、「答え」ではなく、「問い」を渡す。
これは、わたしの講座構成で一番効果を感じている部分です。
ある受講生さんから、
「ミッチー先生の講座は、他の一方的に聞く講座と違って、問いかけが多い。
問いかけによって ”ドキッ” として、気づくことが多いんです」って言われました。
嬉しいですね。
問いの例えとして、
- 「あなたが最も影響を受けた言葉は何ですか?」
- 「ここまで聴いて、どんなことがあなたの中でめぐっている?」
- 「あなたが今すぐできる ”変化” はなんですか?」
“相手のための問い” が重要。
その問いには、人の心を動かし、内省を促す力があります。
そして、人は ”自分で気づいたこと” を一番忘れません。

全部話すよりも、届けることを優先しよう
講師になったばかりの頃、
わたしが犯していた最大の成長体験(失敗)は「情報を詰め込むこと」でした。
でも、受講者が本当に求めているのは、
「全部知識」ではなく、
「今の自分に必要なことを、確信を持って受け取ること」。
だからこそ、
- 主役は一つでいい
- 話すより ”沈黙” を信じる
- 問いを渡して、心に残す
これが伝えるための技術です。
あなたの講座は “誰かの人生の一歩” になる
講師としてのあなたの言葉が
誰かの “自分を変えるきっかけ” になるかもしれません。
だからこそ、ただ話すのではなく、
「届けたい」という氣持ちから構成を練る。
その姿勢が必ず相手に伝わります。
どうか今日の内容が
これからのあなたの講座に役立ちますように。
📌この記事は構成に悩んだとき、ぜひ何度でも読んでくださいね。
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あなただけのための特別な時間です。
自分理解から始まる、「自分の歌を歌う」。
その「歌」にのせて、自分だけの人生の地図を広げよう。
ビバサンバセッションでは
その前祝いもします。
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シヤノア (水曜日, 21 5月 2025 18:06)
とても腑に落ちる内容で感謝です�
これからもみっちーとのキャッチボールが楽しみです�
ミッチー (木曜日, 22 5月 2025 07:59)
シャノアさん
嬉しいコメントです❣️
ありがとうございます。
一緒に楽しんで進みましょうね。